
シャルドネとは、世界でもっとも有名な白ワインのブドウ品種です。
シャルドネが生み出す味わいや香りはとても幅広く、様々な表情を私たちに見せてくれます。その特性は多くのワイン愛好家に楽しまれています。
今回はそんなシャルドネを知りたい方向けに解説を致します。この記事を読むことで、シャルドネの基礎知識を得る事ができ、そして、これからのワイン生活がより楽しくなりますよ♪
ぜひ最後までご覧になってくださいね♪
目次
シャルドネとは?
シャルドネは、白ワインの品種で、その特徴的な味わいと広がりのある風味で知られています。
この品種は、世界中のワイン生産地で栽培されており、その多様性から幅広いスタイルのワインが生み出されています。
シャルドネの香りの特徴
シャルドネの香りは、多彩な特徴を持ちながらも、一般的にフルーティで華やかな印象があります。
冷涼な地域で栽培されたシャルドネはりんごや柑橘類の爽やかな香りが広がり、温暖な地域で栽培されたシャルドネはトロピカルフルーツのニュアンスも感じられます。特に新鮮なシャルドネは、青りんごやレモン、グレープフルーツの香りが前面に出ます。
加えて、熟成によってバニラやトースト、バターのような風味が表れることもあります。
新樽のオーク樽で熟成されたシャルドネは、バニラやスパイスのニュアンスが加わり、豊かな複雑性を持つワインとなります。これによって、フルーティでありながらもクリーミーな香りが感じられることが特徴です。
こんなにも多彩な表情を持つシャルドネ。世界中の人々を魅了するのもうなずけますね♪
シャルドネの味わいの特徴
シャルドネの味わいは、その酸味と果実の甘さのバランスが特徴的です。酸味が適切に調和されているため、一般的には爽やかな口当たりがあります。さらに、クリーミーさやバター感があることが多く、これは特に新樽熟成の影響を受けるものです。
冷涼な地域で栽培されたシャルドネはとてもドライで、酸味も溌剌としています。一方で、温暖な地域で栽培されたシャルドネは、酸味だけでなく果実感のある甘味を感じます。
シャルドネの歴史
シャルドネの歴史は古く、フランスを起点にして広がってきました。
この品種の由来についてはいくつかの説がありますが、最も有力なものは、フランス・ブルゴーニュ地方が発祥地であるとされています。その後、中世には修道院の庭園で栽培され、17世紀にはフランスの王室でも愛飲されるようになりました。
19世紀には、シャルドネはブルゴーニュ地方を飛び出し、フランス各地や世界中に広がっていきました。特にアメリカのカリフォルニア州では、ゴールドラッシュの時代にシャルドネの栽培が始まり、その後急速に人気を博しました。
シャルドネはその多様性から、異なる気候や土壌で栽培されることによってさまざまなスタイルのワインが生まれました。フランスのシャブリ地方ではミネラル感のある酸味が、カリフォルニアではフルーツの豊かさとクリーミーな質感が特徴です。
現在、シャルドネは世界中の主要なワイン産地で栽培され、その多様なスタイルが愛されています。
フレッシュでフルーティなものから、複雑な風味を持つものまで、幅広いバリエーションが楽しめるのがシャルドネの魅力です。
シャルドネが有名な産地と特徴を知ろう!
シャルドネは世界中で栽培されています。今回は特に有名な産地をご紹介していきます。
産地とその特徴が分かるとシャルドネがさらに楽しくなるはずです♪
ブルゴーニュ シャブリ地方(フランス)
シャブリという名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
シャブリはキリメンジャンと呼ばれる粘土石灰質の土壌が特徴のシャルドネの銘醸地です。
この土壌から引き出されるミネラル感が、ワインの酸味と調和しています。シャブリのシャルドネはクリスプな風味とミネラルのニュアンスを持ち、洗練された味わいが楽しめます。
シャブリはキリっとしていてとても大好きです。特に暑い時期は冷やして飲んだら最高ですよ♪
カリフォルニア ナパ・バレー(アメリカ)
カリフォルニアのナパ・バレーでは、温暖な気候が果実の熟成を促し、豊かなフルーツの風味が特徴です。口に含むとトロピカルフルーツの香りが口の中で弾けます。
加えて、酸味もバランスよく入っていて、芯があって飲みごたえのあるワインが多い印象です。
新樽のオーク樽で熟成されることが多く、バニラやスパイスのニュアンスが加わります。クリーミーでバランスの取れたワインが生まれます。
シチリア(イタリア)
シチリア産シャルドネのワインは、その特有の気候によって影響を受けます。
シチリア島の温暖な気候は、シャルドネのブドウが十分な熟度を迎えることを可能にし、豊かなフルーツの風味が引き立ちます。特にトロピカルフルーツや洋梨、柑橘類のニュアンスがワインに表れ、爽やかで鮮やかな香りを楽しむことができます。
シチリア産シャルドネは、しばしばバランスの取れた酸味を持ちながらも、果実の甘さが際立つ特徴を持っています。これにより、飲みやすい味わいが楽しめる一方で、洗練された質感も感じられるのが特徴です。
シチリアの温かさと陽気な気候から生まれるシャルドネのワインは、暖かい季節やリラックスした瞬間にピッタリの選択となります。
なぜか海に行くとシチリアのシャルドネ飲みたくなるんですよね。海を眺めながら飲むと本当に最高ですよ♪
カスティーリャ・イ・レオン(スペイン)
カスティーリャ・イ・レオンは、スペインのワイン産地であり、多様な風土や気候が存在します。この地域のシャルドネは、その特有の条件によって異なる味わいが生まれることが特徴です。
リエダ地域で育つシャルドネは、洋梨やリンゴの風味が特徴的です。
これに加えて、適切な酸味のバランスが魅力で、フルーティな香りとクリスプな風味が楽しめます。ワインの酸味は、ワインの瑞々しさを保ちながらも、飲みやすさを提供しています。
特に新樽のオーク樽で熟成されることによって、シャルドネのワインは複雑性を増し、バニラやスパイスのニュアンスが加わります。これにより、シャルドネの風味に深みが加わり、エレガントな質感が楽しめるとされています。
フルーティーで美味しい、飲みやすいの三拍子がそろっています。実は、初心者でも美味しく楽しめる白ワインです♪
カサブランカ・バレー(チリ)
カサブランカ・バレーは、チリの中央部に位置し、その地理的な特性から涼しい気候が特徴です。この涼しい気候が、カサブランカ・バレーのシャルドネの独自の特徴的な風味を生み出しています。
涼しい気候によって、シャルドネのブドウがゆっくりと成熟することが可能となります。このため、果実の新鮮さと酸味が保たれ、爽やかなワインが生み出されます。シャルドネの特有の風味とトロピカルフルーツの香りが、このバレーで栽培されるワインに表れることがあります。
また、カサブランカ・バレーのシャルドネは、洗練された風味を持つと同時に、バランスの取れた酸味も特徴です。涼しい気候の影響を受けたことによって、ワインはしばしば爽快な飲みごたえを提供し、清涼感のある味わいを楽しむことができます。
カサブランカ・バレーのシャルドネは、その涼しい気候と独自の風味が融合して、トロピカルフルーツの風味や爽やかな酸味が引き立つ特徴的なワインとなっています。
とてもリーズナブルなのにめっちゃ美味しい!そんなワインが多いイメージです♪
シャルドネの食事との相性

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シャルドネには本当に多彩な表情があり、幅広い食事と合わせることができます。むしろワインの中では一番食事に合わせ易いのではないかと思いますね。
ここからは、シャルドネを相乗効果でさらに美味しく楽しめる様に食事との相性を見ていきましょう!
白身魚や鶏肉のグリルやポワレ
シャルドネは、白身魚や鶏肉との相性が抜群です。
相性の良いシャルドネはクリーミーな質感とフルーティな風味がありつつ、爽やかな酸味があるもの。焼いたときの香ばしさと、魚と肉の淡白ながらもジューシーな味わいと絶妙なバランスを取ってくれます。
合わせやすい産地としては、 カリフォルニアやカサブランカ・バレー(チリ)のシャルドネ。これらの地域で栽培されるシャルドネは、フルーツの豊かさと酸味のバランスが良く、グリルやポワレ料理との組み合わせに適しています。
シーフード料理(エビ、カニ、貝類など)
シーフード料理とも相性は抜群です。
相性の良いシャルドネは、ミネラル感のある酸味とトロピカルフルーツの香りが引き立つタイプです。爽やかで軽やかな白ワインとの相性がとても良いです。
合わせやすい産地としては、シャブリ地方(フランス)やカサブランカ・バレー(チリ)のシャルドネ。ミネラル感と酸味がシーフードの風味を引き立て、相性が良いです。
個人的にはシャブリのキリっとした白ワインと合わせると、それだけで幸せな気分になります。
クリームソースを使用したパスタやリゾット
クリームソース系の料理全般も相性が良いです。
相性の良いシャルドネは、クリーミーな質感とバターのニュアンスがあるやや濃厚なタイプ。クリームソースが濃厚なので、白ワインを軽いタイプにすると負けてしまいますね。フルーティな風味と酸味が、口の中をさっぱりとさせてくれます。
合わせやすい産地としては、ナパ・バレー(アメリカ)のシャルドネ。これらの地域のシャルドネは、クリーミーな要素があり料理と調和します。
フルーティーなサラダ(特に柑橘類を含む)
シャルドネはサラダ系の前菜と一緒に楽しむ事もできます♪
相性の良いシャルドネは、柑橘系やトロピカルフルーツなどフルーティなニュアンスを感じるタイプです。酸味がイキイキとしたフレッシュな味わいのものが良いでしょう。
サラダ系の前菜はドレッシングがかかっていることが多く、ドレッシング自体に必ずと言っていいほど酸味もあり、アクセントで柑橘系のしぼり汁が使われることもあります。
その為、酸味がありフルーティなシャルドネが相性良いんですね。
合わせやすい産地としては、シチリア産のシャルドネやカサブランカ・バレー(チリ)のシャルドネ。これらのワインは、フルーティなサラダの風味と調和することが期待されます。
軽めのチーズ
シャルドネはチーズとの相性も抜群♪特にモッツァレラやブリーチーズ、カマンベールなどあっさり系、軽い系のチーズとよく合います。
相性の良いシャルドネはクリーミーな質感とフルーティな風味があるタイプ。チーズのまろやかさと絶妙にマッチします。チーズだけで食べた時と、ワインと一緒に合わせた時の変化にきっと驚くはずです。
合わせやすい産地としては、スペインのカスティーリャ・イ・レオン地域のシャルドネ。クリーミーなチーズとの相性が良く、まろやかさを引き立ててくれます。
シャルドネを楽しむコツ

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さて、ここからはシャルドネを更に楽しく飲むためのコツを伝授していきます。
知っておくだけで一味も二味もシャルドネのおいしさを楽しむ事が出来ますよ♪
適切な温度でサーブする
シャルドネを楽しむためには、適切な温度で飲むことが大切です。
一般的には、10〜12℃くらいの温度がシャルドネのための適切なサービス温度とされています。程よい冷たさで飲むと、風味が引き立つんです。
温度が低すぎると、ワインの風味や香りが抑えられてしまい、味わいが硬く感じられることがあります。一方で、温度が高すぎると、アルコールの香りが強調されてしまい、バランスが崩れてしまいます。
とは言え、美味しく飲むために温度は大切ですが、そこを気にしすぎると温度ばかりに意識がいってしまい、シャルドネを100%楽しめないと思います。温度管理はほどほどにシャルドネを楽しむ事が大切です。
自分のワイングラスを選んでみよう!
シャルドネのワインは、風味や香りが豊かな特徴があります。そのため、広がりのあるボウル型のグラスを選ぶことが大切です。ボウル型のグラスは、ワインの香りを集中させるだけでなく、風味を広げて楽しむのに適しています。
シャルドネは比較的フルーティな香りを持つため、過度に大きなグラスでは香りが散ってしまうことがあります。大きすぎず、小さすぎず、適度な大きさのグラスを選ぶことで、香りを集中的に楽しむことができます。
今ワイングラスを持っていないなら、ぜひ自分用のワイングラスを買ってみましょう!やっぱりマイグラスがあるとテンション上がりますよね。
シャルドネと料理の組み合わせを実験する
これは私の一番おすすめの楽しみ方です♪
前の章でも説明しましたが、シャルドネは色んな料理と合わせることができます。しかし、世の中の食事が全て前の章の料理に当てはまるわけではありません。
自分が普段よく食べるおつまみや、料理、総菜など、色んな料理と合わせてみましょう。その中で、この組み合わせは最高だなぁとか、微妙だったなぁとか色んな感じ方ができます。
最高の組み合わせを見つけたら、今度は違う産地のシャルドネを試してみたり、違うタイプのシャルドネを試してみたり。気が付くとボトルが空っぽなんてこともありますよw
産地の違いを試す
私の中でシャルドネは、一番表情が豊かなブドウです。気候や土壌、作り手によってこれでもかというほどワインの味わい香りが変わってきます。特に産地の違いなんかは面白いです。
前の章でもシャルドネの産地について説明しましたが、あなたがまだワインをそんなに詳しくないならば、今から言う2種類のワインを比較してみてください。
一つはフランス、ブルゴーニュのシャルドネ。もう一つはアメリカ、カリフォルニア州のシャルドネです。
色も香りも全然違うと思います。産地の違いが分かると、飲む楽しみが倍増するでしょう♪
おすすめシャルドネワイン

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ここからは、これからシャルドネを飲んでみたいけど、いっぱいありすぎてどれを選んだら良いかわからない人向けに、私が選ぶおすすめのシャルドネワインをご紹介します。あなたの参考になれば嬉しいです。
シャブリ ドメーヌ・デ・マロニエール
生産地はフランスのブルゴーニュ。
コストパフォーマンスがとても良く、青っぽい柑橘系の香りと生き生きとした果実味が特徴です。
酸味のバランスが良く、キリッと冷やして魚介類や和食との相性が最高です。特に牡蠣と合わせてほしいですね!家飲みワインとして重宝するおすすめ白ワインです。
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ブレッド&バター・シャルドネ
生産地はアメリカ、カリフォルニア州です。ネーミングが面白いですよね♪
ワインは輝きを伴う黄金色の外観です。香ばしい風味とバターの香りが感じられるれ、柔らかなミネラル感と樽のニュアンスがあります。味わいは、豊かな果実味が広がり、穏やかな酸味があり、南国フルーツの風味が長く続きます。
ザ・アメリカと言える香ばしさ、コク、ふくよかさのあるフルボディのシャルドネですね。
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モンテスアルファ シャルドネ
生産地はチリ。モンテス・アルファ・シャルドネは、チリ最高峰の造り手であるモンテスによって生産される白ワインです。
ワインは黄金色に輝き、バナナやパイナップル、トロピカルフルーツ、ピーチ、バターの香りが広がります。口に含むと、香りが口いっぱいに広がり、クリーミーでまろやかな質感が楽しめ、余韻まで続きます。
初めての方にも飲みやすく、クリームソースを使用した肉料理や白身魚のムニエル、グラタンなどの食事と高相性ですね。
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プラネタ・シャルドネ
生産地はイタリア、シチリア州です。シチリア州でNo.1の評価を誇るワイナリー「プラネタ」によって造られた高品質な白ワインです。
リッチで濃厚な果実感、ピーチやメロン、ヴァニラクリームの香りが特徴です。オーク樽由来の香りも感じられ、柔らかく丸みのある味わいが魅力。アルコール度数が高めで、酸味とストラクチャーがあります。
マッシュルームやトリュフを使った前菜、野菜のスープ、濃厚な味わいの魚料理、肉の煮込み料理との相性が良いです。プラネタ家の歴史と情熱が込められたワインです。
シャルドネのワインまとめ
シャルドネは、フルーティな香りやクリーミーな味わいが楽しめる白ワインです。
産地やスタイルによって異なる風味を楽しめるので、自分の好みに合ったシャルドネを見つける旅を楽しんでみてください。
美味しい料理と一緒に、シャルドネの魅力を堪能しましょう♪