シャルドネに合う料理のアイデア!産地別の合わせ方もご紹介!

シャルドネで作られた白ワインは、産地や気候、作り手によって飲みきれないほどの味や香り、そしてスタイルのバリエーションがあるのはご存じでしょうか?その為、幅広い料理とのペアリングが楽しめるワインでもあります。
この記事では、シャルドネと合う料理の魅力に迫り、その多彩な組み合わせをご紹介していきます。どのような料理と相性が良いのか、その理由やアイデアを探求していきましょう。

目次

シャルドネとは?

シャルドネは、ブルゴーニュ地方が原産の白ブドウ品種です。
現在では栽培は世界中に広がり、アメリカやチリなどシャルドネが有名な産地も数多く誕生しています。

気候や土壌、醸造方法によってシャルドネの味わいや香りが大きく変化するのが特徴で、同じシャルドネでも、異なる栽培地や醸造方法によって、まるで別のワインかの様に楽しむことができるのです。

その為、ブドウ品種は「ニュートラルなブドウ品種」とも称されます。この多様性こそが、シャルドネの魅力であり、その魔法のような変化を我々にもたらしています。

シャルドネの基礎知識は以下の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください♪

●シャルドネの白ワインってどんな味?シャルドネの特徴とは?

シャルドネと合う料理の選び方

シャルドネと料理を合わせる方法は二通りあります。

一つは、シャルドネの香りや味わいから料理を選んでいく方法。もう一つは、料理の味わいからシャルドネのワインを選んでいく方法です。

シャルドネの白ワインもらったけど、どんな料理と合わせたら良いのか迷っている人。おつまみがあるんだけど、どんなシャルドネと合わせたら良いか悩んでいる人。この記事を読んでいる方は、こんなシチュエーションなんじゃないでしょうか?

シャルドネと料理を合わせる具体的な方法

シャルドネと料理を合わせるためには、結論から言うと、法則を理解するとが必要です。法則といってもめちゃくちゃシンプルです。

  • 軽やかなワインには、軽めの前菜系
  • リッチなワインには、カロリー高めの料理

以上ですw。料理とワインはまずは重さでとらえるとマッチしやすくなります。

ここで言う「重い」というのは例えば、野菜料理と魚料理なら魚料理の方が重そうに感じますよね。魚料理と肉料理だと肉料理の方がさらに重そうですよね。同じ肉料理でも、塩コショウで焼いたものとバターでソテーしたものだと、バターでソテーしたものの方が重そうといった具合に、

軽い前菜の料理なら軽やかなシャルドネをバターでソテーした重めのメイン料理ならリッチなシャルドネを選ぶといいわけです。

この重さの事をワイン用語でボリュームなんて言ったりしますので覚えておくと良いでしょう。

シャルドネの香りと合う料理

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ひとまず、ワインのボリューム感と料理の重さを合わせると良い事は理解できたと思います。

この章では、シャルドネの持つ香りにフォーカスを当てて、合う料理を探っていきましょう。

柑橘の爽やかな香り: シャルドネの香りを生かした柑橘系料理の魅力

シャルドネワインの香りの中には柑橘系の香りがあります。

この香りを最大限に引き出すためには、柑橘系を使った爽やかな料理とのペアリングがおすすめです。

例えば、レモンやオレンジを使ったマリネやソースがシャルドネとの相性抜群です。柑橘の爽やかな酸味と、シャルドネの風味が絶妙なハーモニーを奏で、食事を一層楽しませてくれます。

後はカルパッチョやサラダ系の前菜も相性抜群ですね。柑橘系の香りがするシャルドネは軽い料理との相性が良さそうです。

フルーティ&バニラの香り: シャルドネの香りを引き立てるシーフード料理

シャルドネワインはフルーティな香りと共にバニラのニュアンスも感じられることがあります。この風味を最大限に楽しむためには、クリーミーな料理やシーフード料理との組み合わせが最適です。

例えば、バターソテーや蒸し魚、シーフードリゾットなど、クリーミーなソースやバターソースを使用した料理がシャルドネの香りを引き立てます。蒸し魚やバターソテーにレモンのスライス入れたりしますよね。

フルーティな香りとバニラのニュアンスが、シーフードと柑橘の風味と融合して楽しい食事体験を提供してくれます。

食事の重さだとやや重めから重めのものが多そうですね。

オークの風味: バターソースとの相性抜群な料理アイデア

シャルドネワインは樽で熟成されることで、オークの何とも言えない香ばしい風味が加わることがあります。これにより、ワインに独特のバターやトーストのニュアンスが現れます。

そのため、バターソースとのペアリングが素晴らしい相性を見せます。

例えば、バタークリームソースを使ったパスタやシーフード料理は、シャルドネのオークの風味とバターのクリーミーさが絶妙にマッチし、リッチな味わいを演出します。鶏肉のバターソテーもGOODです。

バターやオークの風味を最大限に引き出す料理との組み合わせで、シャルドネの香りを存分に楽しんでみてください。

こちらの料理の重さは、やや重めからかなり重めが多いですね。

シャルドネのスタイルと合う料理

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シャルドネのワインは軽やかなものからリッチで重めなものまで様々なスタイルがあります。このスタイルを決めている要因は何なのでしょうか?

答えはいたってシンプル。シャルドネの栽培された場所が冷涼か、温暖かです。沖縄など温かい地域で育つフルーツって、マンゴーとかバナナとか甘いものが多いですよね?これはシャルドネも同じです。

冷涼な気候では酸味があって軽やかなもの、温かい気候では、リッチで重めなワインに仕上がります。

冷涼な気候:軽やかなシャルドネに合う軽食とサラダ

シャルドネワインの中には、軽やかなスタイルのものも存在します。

これらのワインは、クリーンでクリスプな味わいが特徴であり、軽食やサラダとのペアリングが楽しいです。例えば、鶏のグリルやシーフードサラダ、フレッシュなグリーンサラダなどがおすすめです。

軽やかなシャルドネの酸味と爽やかな風味が、軽食やサラダの軽快な味わいと調和して、リフレッシュな食事体験を提供してくれます。

シャルドネが育つ冷涼な地域には以下が挙げられます。

  • フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ地区
  • フランス シャンパーニュ地方
  • アメリカ ソノマ
  • ニュージーランド マールボロ地区

温暖な気候: 豊かなシャルドネと楽しむリッチな料理

一方で、豊かでコンプレックスなスタイルのシャルドネワインも存在します。

これらのワインは、リッチな料理とのペアリングが素晴らしい相性を見せます。例えば、ローストチキンやバターでソテーしたシーフード料理、クリームソースを使用したパスタなどが挙げられます。

これらの料理は、シャルドネのバニラやオークの風味と絶妙なバランスを保ちつつ、ワインのコンプレックスな風味を楽しむのに最適です。豊かなシャルドネとの組み合わせで、贅沢な食事体験を満喫してみてください。

シャルドネが育つ温暖な地域には以下が挙げられます。

  • アメリカ ナパヴァレー
  • オーストラリア マーガレットリヴァー
  • アルゼンチン メンドーサ
  • イタリア プーリア州

シャルドネの産地と合う料理

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シャルドネワインの産地ごとに異なる特性を持ち、その風味やスタイルに合わせた料理のペアリングが楽しめます。以下にいくつかの代表的な産地と、それぞれに合う料理のアイデアをご紹介します。

アメリカナパバレーのシャルドネと合う料理

ナパヴァレーのシャルドネは、トロピカルフルーツ、パイナップル、バニラ、黄色い花、クロワッサンのような芳醇な香りと程よい樽の匂いが特徴です。味わいは、まろやかな酸味と果実味が合わさったジューシーな味わいです。その贅沢なスタイルに合わせた料理を楽しんでみましょう。

  • クリームシチュー: クリームの濃厚な味わいが、ナパバレーの芳醇なシャルドネと絶妙に調和します。
  • ローストチキンとハーブバター: シャルドネのバターとハーブの風味が、ローストチキンの風味を引き立てます。

バターやチーズ、クリームを使った濃厚な料理と相性が良いですね。フランスパンにバターやチーズをのせて焼くだけでいいおつまみになりそうです♪

ブルゴーニュのシャルドネと合う料理

ブルゴーニュのワインはアメリカとは違い軽やかで繊細なものが多いです。特に紹介したいのは、シャブリ地区とマコンのシャルドネ。

二つとも産地はブルゴーニュですが、同じシャルドネでも味わいが異なります。

まずはシャブリのシャルドネです。シャブリは冷涼な気候で、ブドウに酸がたっぷり入るため、酸を生かしたワイン造りが行われています。あっさりとしていてキリっとしている辛口の王道といえる白ワインですね。そんな白ワインにはこんな料理と合わせましょう。

  • 生牡蠣や刺身: シャブリのミネラル感は、魚介類が持つ磯の香りと相性抜群です。キリっとした飲み口のワインな為、刺身のように繊細な素材の味わいを楽しみたいときには特におすすめです。
  • 魚介の天ぷら: シャブリの酸味は天ぷらの油をすっきりとさせ、魚介の旨味を引き立ててくれます。また、シャブリのミネラル感は、海老、イカ、ホタテ、鯛やヒラメのような白身の魚にも相性抜群です。ワインと合わせるなら塩で食べるのがおすすめです。

次はマコンのシャルドネです。マコンのシャルドネは、シャブリに比べてフルーティーで豊かな味わいがあり、リンゴや洋梨、桃などの果実の香りがあり、口当たりが柔らかく、クリーミーな風味が特徴です。

  • 白身魚のムニエル: マコンのシャルドネのリッチで豊かな味わいが ムニエルの焦げ目のついたバターの香りと相性が良いです。また、シャルドネは濃厚でクリーミーな味わいなので、タルタルソースやホワイトソースを添えたムニエルと特によく合います。
  • ホタテのポワレ: マコンのシャルドネのフルーツのニュアンスとバランスの取れた酸味がとても良い相性です。ホタテのポワレがバターで調理されることがよくありますが、このバターの風味と、マコンのシャルドネのバニラのニュアンスは、絶妙な組み合わせです。

オーストラリアのシャルドネと合う料理

オーストラリアのシャルドネは、フルーティーで程よい酸味があり、樽の香りが強いのが特徴です。味が濃いコクのある食事との相性が抜群です。

  • 海老のグラタン: グラタンの濃厚なクリームと、海老が持つ魚介類の香りがオーストラリアのシャルドネとマッチします。かけるチーズを変えれば、色んなバリエーションで合わせることもできます。
  • 魚介類のBBQ: 魚介類の持つ磯の香りがオーストラリアのシャルドネがもつフルーティな味わいと良く合います。網で直火焼きした芳ばしい香りも、オーストラリアのシャルドネがもつ樽の香りと良くマッチします。

家で簡単なおつまみを作るなら、サーモンや白身魚を塩コショウ、バターで軽くソテーして、好きなチーズをたっぷりかけてガスバーナーで少し焙ってみると簡単に合わせられそうですね♪

チリのシャルドネと合う料理

チリのシャルドネは、パイナップルのようなトロピカルな甘い香りが特徴です。酸味はまろやかでオーク樽で熟成したものは、バニラやトーストの香りが感じられます。合わせるならまろやかでこくのある料理がよいでしょう。

  • アジフライ: 魚介のフライならオールマイティに合わせられそうです。タルタルソースもつければ最高の組み合わせですね♪
  • クリームシチュー: クリーム系の濃厚な料理が相性抜群ですね。仕上げにかけるチーズを変えれば、色んなペアリングを試すことができます。

チリワインの嬉しいところは、コストパフォーマンスが良いところです。安価で美味しいので、気軽に色んなおつまみと合わせられます。シンプルに色んなナチュラルチーズと合わせてみるのも面白いですよ♪

シャンパーニュ地方のシャルドネと合う料理

シャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインのことをシャンパンと言いますが、このシャンパンに使用されるブドウ品種にもシャルドネが含まれています。シャンパンにはさっぱりとした前菜系の料理が合わせやすいですね。

  • 生ハムとサラミ: シャンパンと言えば定番のおつまみです。生ハムの持つ動物的な塩っけと相性が抜群です。
  • ドライフルーツやナッツ: ドライフルーツの凝縮した旨味とシャンパンの爽やかな味わいが良く合います。また、ナッツ類の豊かな香りとも相性がよいですね。気軽で手に入りやすいので、おつまみに困ったときにはおすすめです。

シャルドネに合う料理のアイデア

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ここからは、昔ソムリエ兼シェフだった経験を活かして、お家で簡単に作れるシャルドネに合うおつまみを考えてみました。

1フルーツのコンポートとマスカルポーネ

フルーツは季節で旬のものを選んでも良いですが、おすすめは柑橘系など水分量の多いフルーツです。今回は分かりやすくオレンジで作ってみます。

オレンジの皮をむき、薄皮をできるだけ取り除き鍋に入れて弱火で煮詰めるだけ。お好みで砂糖やはちみつレモン汁を加えてください。煮詰めたものが冷めた時に少しトロッとするくらいがベストです。個人的には、レモン汁で甘酸っぱく仕上げるのが好きです。

マスカルポーネチーズに、コンポートをかけて出来上がりです。美味しすぎて食べすぎ注意ですw

2チーズのガレットと胡椒の香り

ピザに使う溶けるチーズをフライパンに入れて弱火で熱します。チーズが溶けて段々ぐつぐつしてきます。

ある程度水分を飛ばしたら火を止めて胡椒をたっぷりかけましょう。チーズがカリカリのせんべいの様になったらベストです。

チーズの塩っけと鼻から抜けるミルキーな香りがシャルドネとぴったり!胡椒はかけなくても良いですが、個人的にはたっぷりかけるのがおすすめです♪

3フルーツトマトとモッツァレラ、鶏ささみのビネガー和え

フルーツトマトとモッツァレラを一口大に切ります。

鶏ささみは沸騰した塩水に入れた後、火を消してしばらく放置します。冷めたら塩水から取り出して一口大に切ります。

具材を全てボウルに入れて、塩、胡椒、オリーブオイル、白ワインビネガーで軽く混ぜて出来上がりです。ここにバジルをちぎって入れても美味しいですよ♪

塩水はしょっぱすぎないお吸い物くらいの濃さが良いですね。

シャルドネに合う料理のアイデアまとめ

今回はシャルドネに合う料理のアイデアについてお話ししました。

大切なのは、料理とワインの重さを合わせる事です。合わせるといってもそんなに難しく考える必要はありあせん。今回のシャルドネは軽やかだから、さっぱりしたおつまみにしようなど、自分の感覚を楽しんでいきましょう。

スタイルによる合わせ方や産地別の料理のアイデアなども紹介してますので、何度も読んで覚えてみてください。一度覚えてしまえば、今よりワインがもっと楽しくなるはずです♪

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