ワインに興味があって勉強したいなと思った時、どこから手を付けたら良いか悩んだことはありませんか?ワインは種類が多いし、横文字だしなんか難しそうと思う気持ちはとても良く分かります。
この記事ではまだワインの「ワ」の字も分からないといった初心者の方へ向けて、ワインの勉強はどこから始めるべきかについて書いています。
これからワインの勉強を始めようと思っている方や、今勉強してるけどいまだによく分からない方にはとても参考になりますのでぜひ参考にしてみてください。
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目次
ワインの勉強はどこから始めるべきか?
ワインの勉強をする時まず一番最初にやってほしい事は、自分の好きなワインを探す事です。
自分の好きなワインが1本あると、それを軸にして他のワインを比較する事が出来るようになり、自分の好きなワインと比べて味が濃いとか色が薄い、やや酸味が強いといった表現ができるようになります。
でも初心者の方にとって、数あるワインの中から好きなワインを見つけ出すのは一苦労ですよね?なので好きなワインを探し出すポイントを用意しました。
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- 赤ワインと白ワインのどっちが好きか
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- どの品種が好きか
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- どこの産地が好きか
次の章から自分の好きなワインを探し出す簡単な方法をご紹介しますので、この方法を元に自分の好きなワインを探し出してみましょう。
自分の好みのワインは赤か白か
まず最初は赤ワインと白ワインを飲んでみてどちらの方が好きかを調べてみましょう。
難しく考えず直感で構いません。食べ物の好みが変わっていくように、色んなワインを飲んでいくうちに好みのワインはどんどん変わっていくので気軽に選んで大丈夫です。
赤ワインと白ワインを飲んでみたけど、どっちも美味しいから決められないという方は次の目安を参考にしてください。
- 白ワイン派:前菜料理が好き、あっさりした料理が好き、フルーツが好き
- 赤ワイン派:肉料理が好き、こってり系が好き、チョコレートなど濃厚なお菓子が好き
あくまで目安ですが、不思議な事に好きな料理と好きなワインは似てくる傾向があります。ぜひ参考にしてみてください。
【赤ワイン編】ワインの勉強はどこから?①品種による違い
ここからは赤ワインが好きという方向けになります。白ワインが好きだった方は下へ読み進むと白ワイン編がありますのでそちらをご覧ください。
赤ワインのブドウ品種は数えきれないほどありますが、今回は特に有名で個性が真逆の2種をピックアップしました。
- カベルネソーヴィニヨン種
- ピノノワール種
出来上がるワインが全然違いますので初心者の方でも比較がしやすいと思います。飲み比べてみて好みの品種を探してみてください。
カベルネソーヴィニヨン種
色がとても濃く味もしっかりとした赤ワインができます。渋み(タンニン)が強く肉料理と合わせる事が多い品種です。
ピノノワール種
色は透明感のあるルビー色をしています。渋み(タンニン)は少なくお肉だと鴨など鶏肉と合わせる事が多い品種です。
【赤ワイン編】ワインの勉強はどこから?②産地による違い
ワインは世界中で造られていますが、葡萄を育てる産地によって味や香りが全く変わってきます。今回は違いが顕著にでる二つの産地をピックアップしました。
- フランス
- アメリカ
フランスとアメリカの中でもおすすめの産地を各品種ごとにご紹介します。あなたの好みはどこの産地か探してみましょう。
フランスの赤ワイン
カベルネソーヴィニヨン種
フランスワインの中でも是非飲んで欲しい産地は「ボルドー」と「ラングドック」です。この二つの地区はカベルネソーヴィニヨン種の産地として有名です。
同じフランスですがボルドーとラングドックでは季候が全然違いますので、味や香りの違いを楽しむことが出来るでしょう。
ピノノワール種
ピノノワールが有名な産地は「ブルゴーニュ」です。ブルゴーニュは冷涼な気候ですので、酸味の豊なワインができます。
アメリカの赤ワイン
カベルネソーヴィニヨン種
アメリカの中でも是非おすすめしたいのは、「カリフォルニア州ナパヴァレー」のカベルネソーヴィニヨン種です。
フランスよりも味わい香りがパワフルで、果実の凝縮感が楽しめます。アメリカンステーキと一緒に飲みたくなるような赤ワインです。
ピノノワール種
アメリカのピノノワール種を飲むなら「カリフォルニア州」か「オレゴン州」です。フランスのピノノワール種とはまた違った美味しさを味わう事ができるでしょう。
【白ワイン編】ワインの勉強はどこから?①品種による違い
ここからは白ワインが好きという方向けの内容となります。白ワインもたくさんの品種がありますが有名で個性が分かり易い2種類をピックアップしました。
- シャルドネ種
- ソーヴィニヨンブラン種
この2種類の白ワインは飲み比べてみると違いがはっきりと分かると思います。好みの品種はどちらか飲んで試してみてください。
シャルドネ種
全世界で一番使用されている白ワインの品種です。産地や季候、醸造の仕方で味や香りが変わる為、生産者の個性が強く出るワインに仕上がります。
木樽との相性がよく、トーストやバニラのようなフレーバーを感じるワインもあります。
ソーヴィニヨンブラン種
香りが特徴的な品種です。グレープフルーツやパッションフルーツの様な香りがします。
酸味が強い品種なので、さっぱりとした白ワインが好きなら飲んでみることをおすすめします。
【白ワイン編】ワインの勉強はどこから?②産地による違い
シャルドネ種とソーヴィニヨンブラン種も産地によって出来上がるワインは全然違うものになります。お気に入りの品種が見つかったら産地による違いを楽しんでみましょう。
- フランス
- アメリカ
- フランス
- ニュージーランド
ソーヴィニヨンブラン種はアメリカよりもニュージーランドと比較したほうが違いが楽しめます。あなたの好きな産地はどこか飲み比べてみてください。
シャルドネ種を比較する場合
フランス
フランスでシャルドネ種の白ワインを飲むなら、まずは「シャブリ」を飲んでみましょう。シャブリとはフランスにある地区の名前ですが、そこで造られたワインをシャブリと呼びます。
シャブリは冷涼な気候ですので、酸味もありキリっとしたシャルドネ種の味わいが楽しめます。
アメリカ
アメリカのシャルドネ種の白ワインを飲むなら、「カリフォルニア州」のワインを飲んでみましょう。よく熟した果実感があり、トーストのような樽の香りがするワインもあります。
フランスのシャブリと比べればハッキリと違いが楽しめますので、あなたの好みはどっちか飲み比べてみましょう。
ソーヴィニヨンブラン種を比較する場合
フランス
フランスのソーヴィニヨンブラン種の白ワインを飲むなら、「ロワール地方」の白ワインを選びましょう。
ロワール地方は冷涼な場所ですので、酸味が豊かでさっぱりとした白ワインが楽しめます。
ニュージーランド
ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン種のワインを飲むなら、「マールボロ」で造られた白ワインを飲んでみましょう。
マールボロのソーヴィニヨンブラン種で造られた白ワインは世界的にも有名で、品種の個性が非常に強く出ています。
好きなワインを見つけた後の勉強のやり方
ワインの勉強は2種類のやり方があります。一つはワインの知識を頭に入れていくやり方、もう一つは飲んで覚えていくやり方です。
私はソムリエとして初心者の方におすすめしたいのは後者の飲んで覚えていくやり方です。
あなたにとってお気に入りのワインを見つけたら、今度はそれを超えるワインを探してみてください。ワインを探す時は、あなたが好きなワインと同じ品種で違う産地のワインを見つけるといいですよ。
更に美味しいワインを見つけたら、今までと比べて何が違うのかを調べてみると楽しく勉強できると思います。
ワインの勉強はどこからする?のまとめ
本記事では初心者の方に向けて、ワインの勉強はどこからするべきかについてお話しました。今一度要点をまとめていきます。
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- 赤ワインと白ワインのどっちが好きか
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- どの品種が好きか
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- どこの産地が好きか
ワインの勉強をするなら、上のポイントを参考に自分が好きなワインを見つけましょう。
好きなワインを見つけた後は、同じ品種で違う産地のワインを飲み比べていきます。
そうする事で、品種の特徴も分かり産地による違いも楽しめます。ワインの勉強は難しく考えず、楽しくやっていきましょう。